朝が来る度 14 (一保) 思い出せないんじゃないだろう、と合田隊長は言った。 「すべて俺に話せ」 「嫌だ……覚えていないんだ」 「本当に?」 ――本当に? **** 小学生のころの思い出は、アメリカに渡ったことと、自分がゲイかもしれないと打ち明けたことしか残ってい... 2022.03.06 朝が来る度